東京ボスストーリー

2014/03/10(Mon) ボスストーリー
橋本 英治

東京ボスストーリー ~1分の遅刻も許さない日本人編~

このブログは、「外国人女性に英語で話しかけられる」様々なシチュエーションに、日本国民を代表してタクマが悩ませられるストーリーです。そこにボスが神出鬼没に現れ、悩めるたくまを救い出すというお決まりの流れです。今回のテーマは、「なんで日本人は路上喫煙をしないの?」です。

<登場人物>

タクマ:お調子者だが、英語をしゃべれない。
外国人美女:日本に来ていて間もなく、英語しかしゃべれないが、積極的に日本人に疑問をたたきつける。
ボス:東京のどこかに出没すると言われているが、正体は謎につつまれている。

<あらすじ>

バス、ときどき遅れることがありますよね。
日本人は時間をちゃんと守ります。
なので、他人の遅刻を許すことができません。
でも外国人はちょっと違うみたいです。
今回もたくまが渋谷駅のバス停でバスを待っていました。

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「早くかえって、東大の赤本解いて、今日は終わりかな」
たくまの片手には、東大の赤本。どうやら、受験時期がせまっていて、一日のスケジュールもがっちり固めているようだ。

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「おれは絶対東大受かって、世界を変える。おれは世界を変える」
いいぞ、たくま。受験を目前に控えた若者はみな、受験校に受かったあとをイメージして、モチベーションを高めるものだ。

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「ってか、おいおい!バス一分遅れてやがるよ!早く帰って、東大の赤本を解かなきゃいけないのに!」
受験でも同じだ。1分の時間配分ミスが、大きな命取りだ。会社の人であっても、ダイヤの乱れはアポの時間に影響する死活問題だ。

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「!」
たくまはドキッとした。横にならんでいる金色の髪をしたソレがこちらを見ているのが分かった。

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「Excuse me. Why are Japanese angry despite being late one minute only.」

ブロンド美女がいてもたってもいられなくなり、質問してきた。なぜ、日本人はみな、そんな1分の遅れで怒るのよ、そんなことを言っているようだ。外国では、バスが遅れるのは当たり前のようである。

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「、、え、ホワイ、、トアメイジング、、、?」

、、、東大を受ける、その行為自体は誇らしいことだ。何も悪くない。頑張れたくま。

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「、、、?」
ブロンド女性は、髪をなびかせながら、たくまの返答を待っているようだ。彼女は返答でさえ遅れても寛容な態度を示す。

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すると、後ろでそのやり取りを聞いていた、ボスと呼ぶにふさわしい、巨体の男がこちらへ近づいてきた。耳元に口を近づけた。

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「Because we are SAMURAI.」

くどくど理屈で説明するのではない。私たちはサムライ。それだけで日本人を感じ取ってくれ。バスにだって命かけているのだ。どうだ、漢らしいだろう。と、ボスは1フレーズで表現したのだ。

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「Oh dear. I want to look your SAMURAI more.」

美女に“サムライ”という言葉が理解できたのだろうか。ボスのサムライをもっと欲しいと誘っている。

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「Samurai, it is so scary.」

サムライは恐ろしい、そうサングラス越しにニヤリと言うボスは圧巻だ。

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東大の赤本を地面に落とすたくま。

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そう言うとボスは美女の背中に手を回し、改札へ折り返して行った。サムライの本当の恐ろしさを、まだブロンド美女は知らない。

End.

<今日の学び>

、、、ボス、シビれましたね。
さて、今日の使えるフレーズはコチラ↓↓

【Because we are SAMURAI.】
「私たちはサムライだから。」

街中や飲み屋で出会った外国人の方々に、「日本人って何でこういう行動をするの?」という日本文化に関する問いかけは、かなり多いと思います。

そういう時に、このフレーズを使えば、一発で納得してもらえるというか、相手に発言するスキさえ与えません。

<例>
外国人「Why do you like natto?」(なぜあなたは納豆がスキなのですか?)
あなた「Because I am SAMURAI.」(サムライですので。)

特に、私たちはサムライではないのですが、サムライの魂は内に秘めていますし、外国人も、「サムライなら、ちょっと理解できないことがあっても納得できる」と、腹落ちすることでしょう。また、そこから日本文化の話題にもっていくことができるので会話も弾み、外国人の方と話す経験値をあげることができます。

文法の学びとしては、
ブロンド美女の放ったフレーズの中から、前置詞です。
「Excuse me. Why are Japanese angry despite being late one minute only.」
【despite】「〜にもかかわらず」
前置詞は、後ろに必ず名詞がきて、形容詞または副詞の役割を果たします。

<例>
I saw him at the station.
(私は駅で彼を見ました。)
この場合、副詞の役割をしています。
なぜなら動詞の「saw(見る)」を修飾しているからです。

別の回で改めて説明しますが、
・形容詞は、名詞を修飾(「美しい」など)
・副詞はそれ以外(「素早く」など)
も一緒に是非おぼえましょう。

それでは、また来週!

<メンバー>

タクマ役:詫摩友彦
1989年大分県出身。
法政大学時東京大分間を自転車で横断。
大学卒業後番組制作会入社。
脱サラ後世界一周×PRを実行するが一時中止。お米を選ぶ文化をつくる為に「ごはんのおとも」を立ち上げる。ローンチまで爆速中。ごはんおとものWebデザインを主に担当している。趣味はアウトドア(旅、自転車、山登り)。4月にアジア(タイ・インド)へ出発。
タクマさんのFacebookページはこちら!

外国人女性役:Sabrina Sayin
トルコ出身の24歳。日本のアニメが好きで、日本での生活を始める。現在は、モデル、タレントとして活動している。出演番組は、TBSテレビ『世界の日本人妻を見た!』、テレビ朝日『お願い!ランキング』、日本テレビ『なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付』等。
SabrinaさんのFacebookページはこちら!

ボス役:北山剛
1981年東京出身。
柔道をやり続けている傍ら、お菓子作りが趣味というかわいい一面あり。人間は見た目じゃないを体現する32歳。とりあえず今回はボランティアなので楽しませて頂きました☆ありがとうございました。
ボスのFacebookページは、、、、不明です。

カメラマン:天川夏希
1990年千葉県出身。
明治学院大学英文学科卒業。現在、保育士資格を持つフォトグラファー。
人物写真を得意とし、都内を中心にフリーランスで活動中。
旅×写真団体「Photripper」のメンバーとして、写真のチカラで旅を応援する。南国が大好き。野外フェスが大好き。HAPPYなことが大好き。

<ブログ概要>

このブログは、「外国人女性に英語で話しかけられる」様々なシチュエーションに、日本国民を代表してたくまが悩ませられるストーリーです。そこにボスが神出鬼没に現れ、悩めるたくまを救い出すというお決まりの流れです。読者の皆さんがイケてる英語の言い回しを覚えて、かつ英文法も学べる、毎週日曜日更新の新感覚な英語学習ブログです。

<あの風貌でなぜボスは英語がデキルのか?>

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この記事を書いた人
橋本 英治 ディレクター

九州の佐賀県出身。法政大学を卒業後、人材系ベンチャーに入社。現在は自身のプロジェクト「ごはんのおとも」を立ち上げつつ、School Withではボスストーリーのディレクターを務める。

東京ボスストーリーとは

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そこにボスが神出鬼没に現れ、悩めるたくまを救い出すというお決まりの流れです。
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